- オラクルが380億ドルのデータセンター向け資金調達を実行する。テキサス州とウィスコンシン州のプロジェクトに分割されるこの資金は、OpenAIのスターゲート・プロジェクトと連携した5000億ドル規模のAIインフラ推進において、同社の重要な節目となる。
- サイファー・マイニングとアイレンはともに7%上昇した。一方、ビットファームズは12%急騰し、業界全体の調整による直近の下落を反転させた。
ブルームバーグによると、史上最大規模のAI(人工知能)インフラ資金調達を受けて、AIとHPC(高性能コンピューティング)関連のマイニング株が市場前取引で上昇している。
サイファー・マイニング(Cipher Mining)とアイレン(IREN)はともに7%上昇し、ビットファームズ(Bitfarms)は12%急騰した。これは最近の調整局面を経て、投資家がAI関連資産へ資金を回帰させている動きだ。
この反発はJPモルガン(JPMorgan)などの金融機関グループがオラクル(Oracle)関連の2大データセンター建設資金として380億ドル(約5兆7000億円、1ドル=150円換算)の優先担保付き与信枠の設定を準備していることを受けてのものだ。これはAIインフラ向けとしては過去最大の資金調達となる。
この資金は、テキサス州のプロジェクト向け232億5000万ドル(約3兆4875億円)とウィスコンシン州のサイト向けの147億5000万ドル(約2兆2125億円)の2つのシニア担保付信用枠に分割される。どちらもオラクルとOpenAIの提携によるスターゲート・プロジェクトの一環として、バンテージ・データセンターズ(Vantage Data Centers)が開発している。
このローンは4年で満期を迎え、1年ごとの延長オプションが2回付く。記事によれば、基準金利より約2.5%ポイント高い金利が設定される見込みだ。
オラクルのより広範な計画には最大5000億ドル(約75兆円)のAIインフラ投資が含まれており、クラウドコンピューティングとAI分野における同社の野心を象徴している。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|翻訳:AIマイナーが市場前に過去最高の380億ドルで急増 Oracle Data Centerの取引がセクターを後押し
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